80年前の安ギター

 EpiphoneといえばGibsonのセカンドブランドだ。そのため「Epiphone = 安ギター」という認識をお持ちの方も多いだろう。僕もEpiphoneのギターを一本持っている。やすもんでぼろぼろのアーチトップだ。
 
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 モデル名はOlympic。発売時の定価は40ドルを切っている。ただし80年近く昔の話だ。EpiphoneがGibsonに吸収される以前の所謂NY Epiphoneと括られる時代の品である。

 

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 OlympicはMasterbuiltと銘打ったシリーズのエントリーモデルとして1931年に発売された。ラベルに印字されたシリアルから判断すると39年あるいは40年製のようだ。カタログで確認する限り、この機種は48年にディスコンとなるため中期の個体である。

 

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 バックの塗装はほとんど剥落してしまった。15インチの小ぶりなサイズということもあり1.8kgと軽量だ。経年で乾ききった木材からは歯切れのよい音色が飛び出す。もとが安ギターなのでチープな音だが自室でポロポロと戦前ブルースでも弾いて楽しむにはちょうど良い具合で気に入っている。

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シリアル:年代との紐付け方法として2種類の有力なリストを発見できた。一つは書籍The Epiphone Guitar Book: A Complete History of Epiphone Guitarsに記載。もう一つは非公式のEpiphoneデータサイトNY Epi Reg - The Unofficial New York Epiphone Registryである。