ぎびじゅんがく

さくのギターMEMO

ジャズギター、アコースティックソロギターを弾いています

カネコアヤノ「さいしん」ライブDVDが届きました

カネコアヤノのライブCD&DVD『カネコアヤノ 単独演奏会「さいしん」2020.6.25 ザムザ阿佐ヶ谷』が届きました。僕はギター音楽やジャズ、民族音楽なんかを良く聴いていて流行りの歌手にはめっぽう疎いのですがカネコアヤノだけは特別に追っかけています。 

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もう何年も前にサウンドクラウドで「はっぴいえんどを聴かせておくれよ(仮)」という曲がたまたま目に留まり(はっぴいえんどが好きなので。。。)この時はカネコアヤノもまだまだ全然世に出ていないシンガー。ええ曲やなあとお気に入りに登録して数年、ふとあの人どうしているかな〜と調べてみるとけっこう売れっこになっていて、何よりあの頃の何倍も格好良い音楽をやっている。

 

 

ライブでは弾き語りスタイルもバンドスタイルもどちらも良さがあるのですが、僕がバンドスタイルでいつも楽しみにしているのが林宏敏の長い長いギターソロ。寡黙な彼が長髪を振り乱しながら情感たっぷり歌うように弾きはじめ、どんどんアウトしながら曲の原型を壊していく。そしてしまいにはアンビエント音楽をみんなで聴いているみたいな不思議な空間に。。そこからカネコアヤノの歌に戻ってきてそれがまた気持ちいいんですよね。

 


『カネコアヤノ 単独演奏会「さいしん」2020.6.25 ザムザ阿佐ヶ谷』

 

DVDにはモノクロのポートレイト写真集が付属しています。しっかりとした作りでページ数が多くいい感じです。毎度のことながらもちろん写真も美しい。中野サンプラザでのライブが来年春に延期だそうなので、この週末はDVDでライブ気分を味わわせてもらいます。はやく音楽を聴きに行きたいですね〜。

 

過去作だとこのアルバムがおすすめです。猫のジャケットがかわいい...Amazonのページだと写真が大きく拡大できて...ふわふわだ...

「燦々」※通常盤(CDのみ)

「燦々」※通常盤(CDのみ)

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

LowdenエレガットS-25Jでグリーンスリーブスを

全体像、細部と見てきたLowdenのジャズ用エレガットS-25Jですが今回はついに音色編です。

 

手元にあった楽譜から雰囲気が合いそうなものを一曲。イングランド民謡のグリーンスリーブスです。Lowdenはアイルランド製の楽器なのでお隣ですね。

 

アンプを通さずに生音をiPhoneのボイスメモで録っています。腕前はともかくとしてなかなか良い音だと思うのですがどうでしょうか。お腹に響く低音が気持ちが良いのと、楽曲のせいもあると思いますが高音弦をかき鳴らすとどこか古楽器みたいな雰囲気もあります。(ああ、、音を記述するボキャブラリーがないことを痛感。。

 

弾き心地はというと、ナイロン弦にしてはネックが細身なのでとても弾き易いです。Lowdenのナット幅は47.5mm。他のギターもついでに測ってみると・・・

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フルアコGibson 175D:40mm

 60年代後半のナローネック期と呼ばれる時期のものです。細い!

マカフェリ:Dupont DM-50:44mm

 スチール弦の平均はこのくらいでしょうか。弾き易いです。

ナイロン:Martin 00-18C:50mm

 これでも普通のクラシックギターよりは細いかと。若干太く感じます。

 

スチール弦の2本と比較すると太めですが、同じナイロン弦のMartinと比べると若干細いですね。握りもいいのでスチールからの持ち替えでもほとんど違和感はないです。

 

これでLowdenのギターについて一通り紹介しきりました。あ、ひとつ言い忘れていたことが。。到着してケースを開けた時の第一印象だったんですが、このギターはとても良い匂いがします。甘くて優しい香りです。木の香りか接着剤か塗料か、、なんだろうね?

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

Lowdenのエレガットを細か〜く見る

休暇明けって全然エンジンが入りませんね〜。リフレッシュしてやる気がみなぎるタイプの人も少なからずいるんでしょうが、僕は「この休みは良かったなあ次の休みはいつだろなあ」みたいなことをダラダラダラダラと考えてしまいます。

 

さて前回の全体像に引き続き、LowdenのS-25Jの詳細を頭から順番に見ていきましょう。

 

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同じエレガットでもスペイン系のものなどは花弁の先のような切れ込みのあるデザインが施されることが多いですが、Lowdenは装飾がほとんどなくモダンな印象です。GodinやTaylorのような、クラシックからは距離を置いてエレガットを作るブランドに近しい雰囲気ですね。S-25Jの旧モデルはペグボタンが半透明のパール風だったようですが現行品は黒のエボニーです。引き締まった印象で僕はこちらの方が好きだな。Gotoh製のこのペグは回し易くてなかなか良いものだと思います。ピカピカしすぎない落ち着いた光沢も楽器の雰囲気に合っています。

 

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ネックはマホガニーを主とした5ピースです。一本で作るよりも曲がりにくくなるんですかね。ヒールには継ぎ目がないので積層ではなく一本のマホガニーを成形しているようです。こういうところは地味に豪華。キュッと絞ってあるのでハイフレットも弾きやすくなっています。

 

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指板はエボニーです。サウンドホールにかかる終端の部分の柔らかい曲線はこのギターの特徴的なデザインですね。Lowdenロゴの下線をなぞるような曲線になっていて、楽器全体としてまとまりのある見た目を構成するポイントだと思います。ここはかなりお気に入り。。

サウンドホール周りのロゼッタやボディ周縁のバインディングは木象嵌になっていて、5ピースネックの雰囲気と本当に良く合っています。昔のモデルだとロゼッタだけがアバロン貝になっているようです。この辺は好き好きだと思いますが、現行品は全体の調和にずいぶん気をつかってデザインされていることが分かります。

 

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ブリッジはいたってシンプルですが、構造が独特で弦1本につき穴が2つ開いています。メリットは何だろう。。?張り替えが簡単そうではありますね。

エンドピンは渋い銅色で、頭からお尻までツヤツヤキラキラを避けるチョイスが徹底されています。ここにシールドが挿さります。ピックアップはL.R.BaggsのSession VTCを搭載。良いピエゾです。

 

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背面には木目の良い上質なインディアンローズウッドが使われています。

 

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カッタウェイはなだらかで優しい印象。ツンツンの175と比べるとこんなに違います。

 

LowdenのエレガットS-25Jはアンバランスに華美な箇所がなく、一見地味だけれど美しい細部を丁寧に積み上げて作られた楽器だという印象を受けました。その結果、全体としての統一感があって飽きのこない良いデザインになっていると思います。はぁ、ええですなぁ。。

 

 

Lowdenのエレガットを開封

お盆休みが終わってしまいましたね〜。僕はほとんど家にいましたが音楽の勉強をしたり、ブログを始めてみたり、なによりLowden購入ということでなんだかんだで充実していたかな。というわけで開封編です。

 

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こちらが前回ご紹介したケースです。どっしり。。さっそく開けてみましょう。の前に簡単にギターについてご説明を。

 

僕が購入したのはS-25Jという機種で、Sは小振りなサイズ、25は木材(シダートップ、ローズウッドボディ)、JはJazzNylonというシリーズを表しています。JazzNylonシリーズは僕が買ったシダーの他にスプルーストップの32があります。分かりやすい型番ですがこの明快さには実はカラクリがあって、凝った木材や仕様は35、50という大きな番号にひとまとめにしてしまっているというわけです。

 

ではいよいよご開帳です。正面から全体像を。

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ご覧の通り14Fジョイントでカッタウェイ付き、シダートップのエレガットでクラシックというよりもポップス&ジャズ向き、それでいて安物じゃない本気の一本。というのが探していた仕様なのでS-25Jはまさに理想的です。

 

正面から遠目に見た感じはかなり簡素ですね。サウンドホール周りの飾りも線が3本入っているだけですし、ピックガードも透明で存在感なし。指板にはインレイどころかポジションマークすら入っていません。

 

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塗装は艶消しの落ち着いた雰囲気で、高級感があるかどうかは、、う〜ん、、正直言って見る人による気がするなあ。やっぱり艶があって芸術的なインレイが指板やヘッドを覆っているほうが見るからに高そうですよね。それに比べてあまりに地味といいますか、、ただトップのシダー、ボディのローズウッドの素材自体の、そして丁寧に仕上げられた各部の積み重ねが作る美しさはおそらく分かる人には分かるはずです。アメ車的な派手さというよりも北欧の高級家具みたいな雰囲気のある楽器だと思います。あれ?アイルランドって北欧に含むんでしたっけ?

 

さて次回はいろんな部分をクローズアップして観てみますね。

 

Lowdenのエレガットが到着

注文していたLowdenのエレガットが到着しました。14日の18時に出荷完了メールが届き、翌15日の朝の9時には玄関先に。おそるべしクロネコヤマト、素晴らしい仕事ですね。

 

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人が入れそうなサイズのダンボールが届きました。 中身はプチプチとウクレレの空箱で動かないように丁寧に固定されていました。

 

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Lowdenの純正ケースです。Ameritage製です。革張りで表面にアーチ加工が施されていて高級感があります。Collingsもここのケースらしいですね。

 

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少し前まではLowdenはHiscoxのケースを採用していました。画像はLowdenのOfficialサイトからお借りしました。Lowdenユーザーはこのケースに愛着のある人が多そうですね。たしかにプロユースな雰囲気があって格好いいです。

 

 

さて新ケースの中身ですが、クッションが厚くてホールド感は完璧と言って良いと思います。

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ネックは上下から三点で固定する構造で抜群の安定感です。小物入れもそこそこものが入りそうですね。

 

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縁取りは艶のあるグレー、持ち手は同色でこちらも頑丈な作りです。

 

保管には最高のケースでしょう。ただ重量がかなりあるので持ち出す時には別のケースに入れ替えかな。

 

長くなるのでギターの紹介は次回に。いい楽器ですよ〜。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

続々・ジャズのためのエレガット

Lowdenのエレガットですが支払いも済ませて後は出荷されるのを待つばかり。出荷前の調整について店員さんと相談しました。

 

弦高については下げることも上げることも可能ですが、まずはいじらずメーカーからの工場出荷時の状態で弾いてみましょうということに落ち着きました。Lowdenのセッティングをそのまま弾いてみたいという気持ちは確かにあるし、僕は弦高をベタベタに下げることにそれほど執着がないのでこの選択でよかったかな。

 

弦も好みのものに交換してくれるというのですが、ナイロン弦には暗いので素直におすすめをいくつか聞いてサバレスの3弦がカーボンになったセットを選びました。カーボンはナイロンに比べてチューニングの狂いが少ないけれど、ナイロンより音が硬質に感じられる場合があるらしく、その良いところを取った組み合わせというわけですね。僕はマカフェリでサバレス弦を愛用しているので馴染みのメーカーというところもgoodです。

 

弦の張り替え後に店員さんに全体をチェックしてもらい、ネックの具合も弦高もいい感じで弾きやすいとのことなのでもう信じるしかないですね。Lowdenユーザーでナイロン弦も弾く方らしいので会ったこともないのに信頼度は高めです。

 

というわけで2、3日後には到着するようです。浮かれています。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

続・ジャズのためのエレガット

先日、Lowdenのエレガットが好感触だけれど一旦保留で。。という話を書いたばかりなのですが急展開がありました。

 

楽器店の決算セールの一環で特定商品の通販ポイント還元が通常の最大31倍(阿呆みたいな倍率だ。。)になっているという情報を見つけ、まさかね〜と思いながら覗いてみると意中のエレガットが対象に。しかも最大の31倍です。

 

さっそくお店に電話して確かめてみると、

 

僕「このポイントって本当ですか?えらいことになってますけど」

店「そうですね、、ちょっと上司に確認してきます。」

(♪♪♪)

店「間違いないみたいです」

僕「えぇ。。いいんですか」

店「いやぁ、すごいですよね。Lowdenは私もプライベートで使ってるんですけど良いギターですよ」

僕「買います」

 

というわけであっさりと(支払いがあるのでホントのところは全然あっさりではないんですけど。)Lowdenと大量のポイントをゲットしたのでした。ポイントは一回の買い物で3万円分が上限で使用期限が半年という条件があるらしいですがそれを差し引いてもなんだか狐に摘まれたみたいな気分だな。

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

ジャズのためのエレガット

酷暑の中、御茶ノ水をぐるり。

 

クラシックではなくジャズ・ポップス向けのナイロン弦って探してみるとありそうでないんですよね。今日の目的のLOWDENのエレガットはJAZZ NYLONと銘打っており、まさにジャズ用。トップがスプルースとシダーの2種類があり、どちらもサイドバックはローズウッドという構成です。

 

スプルースは芯がはっきりした粒立ちの良いソロギターに抜群の綺麗な音。かたやシダーは角の丸い優しい音色で伴奏からソロまで使い勝手が良さそうで、僕はこちらが気に入りました。優しいけれどどこか憂いのある感じがアイルランドの雰囲気(かなり先入観が。。

 

用途としても同僚と遊んでいるバンドの伴奏からフィンガーピッキングでのソロまで(つまりはジプシージャズ以外を)こなしたいし、店員さんも「お客さんの演奏を聴いた感じではシダーの方が合ってると思いますよ」と言ってはったので買うならこちらなんでしょう。まぁ即決はできないので一旦保留です。

 

そうそう、休憩で寄ったプリマベーラという喫茶店がとても良かったです。老夫婦が営んでおられて静かでコーヒーがおいしくて。楽器屋の後はこの喫茶店に入るという流れが定番になりそうだ。