ぎびじゅんがく

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ギターや美術や文学についての雑記帳

ジム・ホール「JAZZ GUITAR」の赤シャツは誰だ

ニコニコですね、JIM HALL。このところ練習しているDeep in a Dreamは彼の初リーダーアルバム「JAZZ GUITAR」からの一曲です。それにしてもなんというストレートなアルバムタイトルなんだろう。ジム・ホールがジャズギターの一つの代名詞となった現在から眺め返すと実に格好いいアルバムタイトルだな。

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Deep in a Dreamは美しいテーマメロディにもったりとしたソロ、そして最後はゆっくりと寝落ち…みたいな感じのとてもいい曲なので一度聴いてみてください。ちなみに僕はこのFrançois Leducさんのサイトで楽譜を購入しました。


Deep In A Dream - Jim Hall (Transcription)

 

ただ今日取り上げたいのは曲ではなくこの妙なジャケットです。左下にはにっこりカメラ目線のジム・ホール。その奥には激しい筆致でジム・ホールが描かれています。その絵を描く赤シャツの男は残像が残るほどに素早く身体を動かしているのに対して、手前のジムがにっこり微笑みギターをただ持っているだけで全然弾いているようには見えないのは実に対照的ですね。この主役のお飾り感が可笑しく感じるポイントなんだろうなぁ。。。ところでこの絵を描いている赤シャツの男は誰なんだ。

 

赤シャツの彼はJohn Altoonという人物でロサンゼルスに生まれ、1950〜60年代に南カリフォルニアで活躍した画家です。同時期に流行した抽象表現主義(有名なところだとポロックとか)に影響を受けつつも、有機的植物的な形態に抽象化された人物画を代表的なスタイルとしています。

ジャズとも関わりがあるようで、二人のサックス奏者を描いたJazz Playersという作品を残していますし、このJazz Guitarを出しているPacific Jazz社のレコードジャケットを他にもいくつか手掛けていますね。

チェット・ベイカー・ビッグ・バンド Ritual by Art Blakey & Jazz Messengers (2011-09-27)

この二枚と比べてみてもやっぱりジム・ホールのジャケットは変な感じがするなあ。きっとこういうメッセージが込められているんでしょう。

「ジムはご覧の通り笑顔が素敵な気の良い男で心地よい音楽を届けますけど、本当はジャズという抽象芸術にギター1本抱えて戦う芸術家なんだぜ。」

事実、とっつきやすいけれど深〜く聴き込めるおすすめのアルバムです。

 

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ジャズ・ギター

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チェット・ベイカー・ビッグ・バンド

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