ナイロン弦でジャズを弾く時って皆さんどんなものを使っているんでしょうね。Lowden S-25Jにたどり着くまでにいくつか検討に上がったのでザッとご紹介します。ずいぶん前に弾いたものが多数なので記憶は朧げですが。。
↓こんなギターを紹介します。
- Taylor
- Asturias Tsuji S-CW-C,S-CW-C
- 西野春平
- Martinの現行エレガット
- Martinのビンテージのナイロン
- Cordoba
- Antonio Sanchez
- Martinez
- Lowden
- まとめ
Taylor
現行品のエレガットはエントリーモデルが9万円前後、最高峰モデルは50万円程度と価格帯の幅が広いです。
ネックがスリムで非常に弾きやすく生音も響きます。新品も中古品も数が多くて手に入りやすいところもいいですね。
ただ標準モデルにシダートップがないのが寂しいなあ。以前はNS72ceというモデルがラインナップされており小沼ようすけの使用で有名です。現行品だとジェイソン・ムラーズモデルがシダートップですがクセが強い。。
Asturias Tsuji S-CW-C,S-CW-C
30万円。トップがスプルースとシダーの2タイプがリリースされています。丸いツノみたいなカッタウェイのシェイプも独特でキュートです。ネックがスリムで弾きやすいのと、L.R. Baggs Dual Sourceが載っていてマイクとピエゾをブレンドできるのでアンプを通した時の音が良くてびっくりしました。シダートップの温かい音色が好みです。アストリアスの中でも辻渡の名前が付いているモデルはそうでないものと比べるとずっと良いですね。1.5〜2倍の価格差があるので当然か。
西野春平
40万円。クラシックギターの世界は分かりませんが個人制作家の楽器としては比較的リーズナブルなのかな。シダートップ、カッタウェイという求めていた仕様もあります。生音の響きが抜群に良い。ただクラシックの製作家だけあってネックの握りがごつめで僕の手には合いませんでした。ネックさえ合えば間違いなく良いギターなので一度弾いてみるべきです。先述のAsturiasと比較対象になるギターですね。
Martinの現行エレガット
25万円。カッタウェイでピックアップの操作系もシンプルで扱いやすく、音色は良くも悪くもクセがないのでボーカリストの伴奏なんかには良さそうな印象を受けました。僕が弾いたのは000Cというモデルでしたが、今はその後継モデル000C-12-16E Nylonが出ていて、こちらはより伝統的なアコースティックギターの素材を使用した上位互換機みたいです。旧モデルは生音が弱い印象があったので、新モデルは良さそうですねー。
Martinのビンテージのナイロン
Martinは18Gだとか28G、18C、28Cなんてモデル名で1930年代からナイロン弦ギター を生産していました。GはガットでCはクラシックですかね。Gの方が古いモデル名です。
例えば00-18モデルは25万〜、28モデルは50万〜が相場みたいです。温かみのある音色で、現行のエレガットモデル000Cと比べると生音の響きは断然こちらに軍配が上がります。ジャズやボサノヴァはもちろん、懐かしいフォークの伴奏なんかにもいいんじゃないかな。クラシックは合いませんね〜。僕はこのギターを買いました。
Cordoba
GK Studioは8万前後、その上位機種のGK Proは18万円くらいです。Studioを弾きましたが、フラメンコメーカーらしい音の立ち上がりの早さで気持ちがいいです。一気に最大音がパンと出るような印象。ピックアップもマイクとピエゾをミックスできるタイプでいい音です。10万以下で探すなら筆頭に上がるんじゃないでしょか。
Antonio Sanchez
カッタウェイ付きのエレガットモデルは20万円〜。生音の響きが良くクラシック曲を独奏してもよさそう。クラシックもジャズもって方にはぴったりかもね。
Martinez
mscc-14というモデルが有名です。独特な見た目が好みではなくて候補からは外していました。同じ教室でジャズをやっている生徒さんが弾いていましたが似合う人が持つと格好がいいギターですね〜。明らかにポップス向けですし使い勝手がよさそうな楽器です。
Lowden
シダートップのS-25J、スプルーストップのS-32Jがあります。このシダートップが今のところの僕の答えです。
ネックも細くてスチール弦から持ち替えても違和感なく弾きやすく、音も良いです。単純に大きい音というわけではなくダークな音を含んでいて複雑な響きがあります。しかもそれが簡単に鳴るというのがすごいところ。うまくコントロールしていけばもっとニュアンスあるプレイができるような懐の深さがあります。
仕上げは上に挙げたどのモデルより美しいです。ただ価格が、、シダーで60万、スプルースで70万、、さらに上のモデルは150万、、納得してるからいいんですが、、高い、、
まとめ
クラシックのためじゃないガットギターをお探しの方の参考になると嬉しいです。ネックの握り、音色をどれくらいクラシックギターに近くするかというところに各メーカーのこだわりがあって個性豊かです。楽器屋で弾き比べるのがベストですが、弾けない人はまずナット幅から候補を絞るのがいいんじゃないかな。アコギ、エレキで慣れている人がいかにもクラシックな太〜いネックに持ち替えるのはやっぱりしんどいと思うので(僕がそうでした。